スピード矯正に関して

ブログなどはあまりやっていないのですが、私のスピード矯正に対する考えを書かせて頂きたいと思います。 

スピード矯正に関しては現在世界中の矯正医学会で、大きなテーマとして取り上げられ、各国の第一人者がその知識と技術を少しでも多くの矯正医に伝えようと、発表が相次いでいる状況です。 

医学は日々進歩しておりますが、一言に進歩といってもその内容は多岐におよび、患者さんが実感する進歩もあればわかりにくい進歩もあると思います。 

過去の研究で歯科矯正治療に対するイメージアンケートの常連だったのが「治療期間が長い」です。 

まさにこの治療期間をもっと短くできないかという患者さんの要望に対して真っ向から研究し、進歩させているのがスピード矯正の分野だと思います。 

先日、現代医学と戦国時代の医学を比較するテレビ番組がやっておりましたが、戦国時代は出血多量の場合、輸血の代わりに馬の血を飲んでいたそうです。

また、現代では常識になっている病原菌の存在も1876年にロベルト・コッホにより細菌が動物の病原体である事を証明して、まだ140年しか経っていないのです。

輸血にしても、抗生物質の投与にしても、昔の人から見れば、不安で怖い対象であったかも知れません。でも今では常識です。 

歯科矯正という分野において、治療期間の短縮につながるスピード矯正の知識と技術は、今後は常識となっていく事は間違いないと思います。 

実はスピード矯正と一言でいっても、必要な知識や技術は深く、内容も広いので、患者さんの要望に合わせたスピード矯正の内容を組み合わせ、アレンジしていく必要があります。実際、スピード矯正自体も日進月歩で、より安心安全、確実になっていると思います。 

私もこの分野を実践する一人として、患者さん一人一人のニーズに安心安全で確実に応えるために、今後も常に最新の医学を勉強していきたいと思っております。

福本歯科医院 福本卓真