矯正治療期間を短縮するには
矯正治療期間を短縮するには、4つの重要なファクターがあります。
- 患者さんの協力
- 術者(歯科医)の技量
- 治療計画
- 歯を速く移動させる。
以下にこの4つのファクターについて詳しく説明します。
1.患者さんの協力:このファクターがもっとも重要です。
ただし歯科医にはどうしようもありません。
患者さん自身の問題です。
治療中、装置を壊さないとか、指示されたゴムを使用するとかですが、多くの方がいいわけをして指示に従わず、治療期間が延びていきます。
2.術者(歯科医)の技量:患者さんが矯正歯科医を選ぶ時の最も重要にしているファクターです。
「医学は経験の科学」と言います。
しかし、ワイヤー矯正は、ワイヤーを人が曲げている限り誤差が生じ、それが治療期間を延長させてしまいます。
それを限りなく小さくすることができるのが3Dデジタル矯正システムの中のシュアスマイルシステムです。
ロボットがデジタルデータより治療用ワイヤーを曲げます。そのため歯の動きに無駄がなくなります。
3.治療計画:この部分は患者さんには分かりにくいブラックボックスです。
八重歯の治療に八重歯を抜いてしまえば治療期間は短いです。
また、口元の改善をしないで歯を並べたり、歯を抜かず、歯を削ったり大きく側方へ拡大したりすれば治療期間は短くできますが、治療結果に満足できますか?
何のために矯正治療するのでしょうか?
犬歯を抜いたら機能的なかみ合わせはできません。
4.歯を速く移動させる:現在様々な方法が考案されています。
フォトモジュール、アクセルデント、コルチコトミー、コルティシジョンなど。
毎年アメリカの矯正学会では、このテーマがメインテーマになっています。
今の所、もっとも根拠がある方法は、コルチコトミーやコルティシジョンなどの外科的な刺激です。
では、本来2年矯正治療に必要とする治療ケースを6ヶ月で治療するにはどうしたら良いでしょうか?
1~4全てが揃わないとできません。
シュアスマイルシステムでワイヤーをロボットが曲げても不可能です。歯は速く移動しません。
全てが揃って初めて可能となります。