スピード矯正研究会 定期勉強会 5月24日

今回の定期勉強会の担当は、私、宮井崇宏でした。

今回の定期勉強会は、3つのトピックに絞ってお話させていただきました。

スピード矯正研究会 定期勉強会 5月24日

1.骨の特性について
(OAMインプラントのスリッターのスピード矯正への応用)

スピード矯正研究会には、矯正専門医の先生方が多いので、まず骨の特性についてお話させていただきました。

患者様は、骨は堅いとイメージすると思いますが、骨には、硬いところと、柔らかいところがあります。顎骨は、表面の硬いところを皮質骨(コンクリートみたいにかたい)と、内面の柔らかいところを海綿骨(スポンジみたいにやわらかい)があります。

矯正治療のスピードアップするためには、皮質骨にスリット(切れ込み)をいれる必要があります。この方法を患者様に低侵襲で行うために、私のインプラントケースを用いながら、解説いたしました。患者様にとって、手術の侵襲が少ないことが、一番のメリットになると思います。

2.ピエゾシジョンについて

患者様は、ピエゾシジョン???とお考えでしょうから、解説いたします。スピード矯正の骨を切る手術は、ピエゾという超音波メスを用いて骨を切る方法です。このピエゾという機械は、いろいろなメーカーから発売させております。私自身は、手術によって3台のピエゾを使い分けております。私の臨床経験を踏まえながら、各メーカーの特徴を解説させていただきました。

3.ケースレポート

スピード矯正研究会顧問の深澤真一先生にスピード矯正を教えていただいてから約5年が経過しました。私の1ケース目のケース約4年半前になります。30代後半の患者さんの小臼歯4本抜歯で動的治療期間1年3か月ケース。2ケース目は、20代前半の女性で、右上4番1本のみ抜歯のケースで動的治療期間9か月のケース。3ケース目は、20代後半の女性で、結婚式までに5.5カ月で叢生(デコボコ)を改善したケース。4ケース目は、高校の卒業式までに治療したいというケースで、小臼歯4本を抜歯し、上顎前突・開咬を1年1か月で改善したケース。を供覧しながら、研究会の先生方とデスカッションしました。

スピード矯正は、日進月歩です。2018年6月は、アメリカ・オマハのクレイトン大学にて、Prof. Divertのスピード矯正のレクチャーを研究会の先生方と拝聴してきます。

宮井歯科医院・水戸インプラント矯正歯科クリニック

宮井崇宏