歯科評論8月号に症例が掲載
歯科評論8月号に中嶋先生のコルチコトミーにsuresmileデジタルシステムを併用した症例が掲載されました。
矯正歯科治療のパラダイムシフト
1926年にAngleがエッジワイズ法を発表して以来 歯科矯正学の分野では自称 他称を問わず「パラダイムソフト」と呼ばれる装置や技術の発表が行われた。筆者が日本大学松戸歯学部講座に入局して以降ではデーモンシステム(Ormco社)やインビザライン(インビザライン・ジャパン社)といった矯正治療システムが大々的に喧伝され、歯科界のみならずメディアやSNSによって一般にも広く認知されてきた。パラダイムシフトとして宣伝された治療法も多くの歯科医師によって吟味され、現在ではさまざまな評価を得ているが、橋正歯科のメインストリームは未だにAngleのエッジワイズ装置の範囲から大きく外れてはいない。
しかしながら、インピザラインに代表されるアライナー矯正の隆盛は凄まじく、2020年は日本国内の低価格アライナー(Low Cost Aligner: LCA)治療がインターネノトやSNS広告で多数みられた。
歯科医師、矯正医としてさまざまな意見はあるが、個人としては、LCAを求める患者は今後も一定の増加傾向を示すものと考えている。
これらのパラダイムシフト的な治療法は歯の移動方法だけでなく、歯科矯正の診断学にも少なからず影響を与えたといえる。歯科医学は経験の学問というが、歯科矯正においては特にその意味合いが強いように思える。
「矯正は診断が7割」という先達の言葉にもある通り、根拠と経験に基づいた診断がなければ満足な治療結果を得ることはできない。ここでいう”診断”とは単純に写真・パノラマエックス線写真・模型
日本歯科評論(通刊第930号)
下顎骨モディファイドコルチコトミー手術および両側第二小臼歯抜歯(2018年8月)
上顎骨モディファイドコルチコトミー手術および両側第一小臼歯抜歯(2018年10月)