スピード矯正研究会 第4回論文勉強会  

2月26日(木)、新橋の貸会議室にて論文勉強会を行いました。

タイトル Sequential piezocision: A novel
approach toaccelerated orthodontic treatment

著者 Elif I. Kesera and Serge Dibart

掲載誌 Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2013
Dec;144(6):879-89.

発表担当者 中嶋

 

論文勉強会ではコルチコトミーなどの外科手術だけではなく、レーザー治療、矯正装置やワイヤーなどの、矯正治療期間のコントロールをテーマとしたスピード矯正に関わるすべての事柄に対して論文抄読を行っております。

 

発表者は開催日の1ヶ月前までに論文を全訳し、参加者にプリントアウトを配布します。当日の発表内容は発表者に委ねられますが、担当した論文に肉付けするために、参考文献や関連する内容について各自スライド形式で発表しております。

 

第1回は福本先生がAccelerating tooth movement(歯の移動の加速化)についてDr.WilckoとDr.Kokichがディスカッションをおこなった論文について話し合いました。

Dr.Kokichは世界中の臨床家が憧れる超一流の矯正医です。第2回は山田先生がDistraction
Osteogenesis(仮骨延長による犬歯の移動)について、第3回は杉森先生がCT撮影によるコルチコトミー後の骨の変化についてそれぞれ発表をおこないました。

 

第4回は私、中嶋がProf. DibartのPiezocision、Osteotomy with
Piezosurgery(ピエゾシジョン、ピエゾサージェリーを用いた骨切り術)の論文を報告しました。論文全訳は大学院時代以来でしたが、とても楽しく有意義な時間でした。

関連論文としてハーバード大学の医学論文を追加発表し、骨切り術を行うにあたってドリルやメスを用いた場合と、ピエゾサージェリーを用いた場合の治癒過程の変化を追うことができました。

器具機材を基礎から学び、Prof. Dibartの術式と銀座矯正歯科・深沢院長の術式を比較でき、とても勉強になりました。

 

パワーポイントのテンプレートはNYUのものを使っています。

パワーポイントのテンプレートはNYUのもの

 

来月はProf. Alikhaniの講義の復習(二回目)を行う予定です。 

次回の論文勉強会は私の兄弟子であり、4月からスピード矯正研究会の会長に就任される二子玉川矯正歯科・北村先生が担当となります。

銀座矯正歯科 中嶋 亮