第81回日本矯正歯科学会学術大会

10月5日から7日にかけて大阪で開催された日本矯正歯科学会学術大会に参加してきました。日本矯正歯科学会は日本で一番大きな矯正歯科の学会です。年に1度学術大会が開催されていますが、ここ数年はCOVID-19の影響でオンライン開催や、ハイブリッド開催(オンラインと現地どちらでも参加できる)になっていました。

今回の学術大会もハイブリッド開催でしたが、感染拡大が落ち着いていることから非常に多くの先生が現地参加されていました。もちろん大会側も参加者の先生方も感染対策は徹底していました。今回は、海外の著名な先生も来場し講演されていました。当研究会の会員である杉森先生も、歯の移動を促進させる方法の一つであるMOPsについての研究を口演発表され多くの先生を集めていました。

矯正製品の展示ブースでは、多くの企業が口腔内スキャナーや3Dプリンターなどの最新のデジタル機器やデジタル矯正のシステムの紹介していました。これらは、COVID-19流行の前に参加していた時は、ほとんど取り扱われていませんでした。

また、書籍の販売のブースでも、最新のデジタル矯正について書かれている本である“歯科矯正学における3D診断および治療計画”が中心に置かれ多くの先生方が手に取っていました。この本には、デジタル矯正の基礎から応用まで書かれており、まさにデジタル矯正の教科書というべき本で、私やグループの先生方が翻訳に携わったものです。

私たちは以前からデジタル矯正を診療に取り入れ、積極的に勉強してきましたが、日本の矯正歯科界もデジタル化への大きな変化を迎えているのを実感しました。

銀座矯正歯科 山田邦彦

書籍の販売のブース

書籍の販売のブース