2025年スピード矯正研究会の総会、特別講演

スピード矯正研究会の2025年最後の勉強会として、12月22日に日本橋高島屋三井ビルのオルクドールサロンTOKYOにて総会および特別講演が行われた。

総会では、会長の中嶋先生からは、一年を振り返ったスピード矯正研究会での活動の総括があり、副会長の桃沢先生からは、11月23日・24日に開催されたSerge Dibart教授他による “外科的加速矯正治療「ピエゾシジョン」ハンズオン&レクチャー2Days” コースの概略について説明された。本コースにはスピード矯正研究会より7名が参加されたが、その詳細については、年明けの勉強会で山田先生および宮井先生により詳しい解説がなされる予定である。尚、スピード矯正研究会の有志メンバー14名は、2018年6月に開催されたアメリカ・オマハ・クレイトン大学でのDibart教授による講演に参加したが、今回はその2回目となる。

特別講演では、元日本大学松戸歯学部矯正学教授であり現特任教授の葛西一貴先生をお招きしご講演いただいた。ご講演では、成長発育における遺伝因子および環境因子について、これまでに蓄積された多数の研究成果を基に、従来の定説に対する葛西先生の見解が示された。なかでも、頭蓋骨資料をCT撮影により解析した日本初の研究手法は、本講演における特筆すべき点であった。なお、これらの研究は現矯正学教授である根岸教授に引き継がれているとのことである。また本講演では、矯正臨床において重要な課題である「上顎前歯の位置と顔貌との関係」ならびに「顔面軟組織の特徴」についても詳細な解説がなされた。これらの内容は、日常臨床における診断および治療目標設定を再考する上で極めて示唆に富むものであり、理解を深める有意義な機会となった。今後とも本講演で示されたような研究に基づく知見および臨床データを参考にしながら、より質の高い矯正治療の提供を目指して更なる研鑽を重ねていきたいと強く感じた。

 

スピード矯正研究会 アカデミー会員
補綴歯科認定医(日本歯科専門医機構)
麻布十番Dデンタルオフィス(東京都港区麻布十番)
院長 菊田 大士
TEL. 03-5545-8241