コルチコトミー矯正の根拠は低く、コルチコトミーによる矯正治療期間の短縮を患者に提案するのは悪徳歯科医だとする、今流行りの偽情報がネット上に存在する。

この偽情報で喜んでいるのは韓国のバノバギイレブン歯科 のチェ先生であろう。

コルチコトミー矯正目当てに多くの日本人が韓国のバノバギイレブン歯科で治療している。

日本の深澤歯科医の弟子であるチェ院長にコルチコトミー矯正の患者数を尋ねてみると毎週常に1~2人のコルチコトミー手術を行っており韓国の芸能人や多くの日本人が受けているそうである。

偽情報では結婚式や海外留学、芸能界デビューなどどーしても短期で歯並びを美しくする必要がある患者は日本では全ての歯を削りセラミックを被せろと言いたいのだろうか?

偽情報はコルチコトミー矯正で治療期間が短くなるのは嘘だと書いてあるが、リテラシーの高い患者さんはネットをよく調べ偽情報だと気づいている。

しかし、日本の歯科医の治療技術が韓国の歯科医より低く、歯を削られたくないと考えているから韓国でこんなにも多くの日本人の患者がコルチコトミー矯正を受けているのであろう。

慶應義塾大学形成外科講師で日本形成外科学会臨床ガイドライン策定委員の坂本好明先生は著者の中で(コルチコトミー矯正のガイドライン)矯正治療期間を短くするために医者がコルチコトミー、モディファイドコルチコトミーを提案する事は医師として当然であると臨床ガイドラインを策定して述べている。 また日本大学松戸歯学部矯正科の元准教授である山口大先生も著書の中でエビデンス(科学的根拠)の最も高い沢山の論文においてコルチコトミー矯正への否定的な結論が1つもない事からコルチコトミー矯正はエビデンス(科学的根拠)が高い治療法で疑いの余地がない事を述べている。

現代医学の主流はEBM(科学的根拠に基づいた治療)である。EBMは1990年代にカナダの医師から提唱され、その後医療界に浸透した。

日本では厚生労働省が1999年度から標準治療として、EBMに沿った診療ガイドラインづくりを推進している。EBM治療からすればコルチコトミー矯正は治療期間が重要である患者さんにとって必要な治療法である。

嘘の記事を載せ、日本人をわざわざ韓国まで行くように仕向けているのは誰なんだろうか? 医科は歯科と異なり科学的根拠に基づき診療ガイドラインを策定している。

歯科が遅れている原因は学力や能力の差によるものではないだろうか?慶應大学整形外科客員准教授の河野先生に言わせれば日本の歯科医のレベルは低く医科の一分野とは考えにくいと言っている。韓国でコルチコトミー矯正を行っている患者さんもそう思っているのであろう。

医科においてEBMに基づかない治療法の時代の最悪の事件を紹介する。それは1980年代の薬害エイズ事件である。血友病患者に対し、加熱処理をせずウイルスの不活性化を行わなかった血液凝固因子製剤(非加熱製剤)を治療に使用したことにより、多数のHIV感染者およびエイズ患者を生み出した事件である。

非加熱製剤によるHIV感染の薬害被害の報告は国際論文で報告され米国などはいち早く加熱製剤へと変更したが、日本では国際論文を無視し学会組織及び学会会員、学会会長などのコンセンサスに基づき非加熱製剤を使い続け全血友病患者の約4割にあたる1800人がHIVに感染し、うち700人以上が死亡した、いわゆる虐殺事件である。EBMを行っていたらこのような結果にならなかったであろう。

医科はこの事件から大いに反省してEBMを推進している。残念ながら歯科は未だに昭和である。損をするのは日本人である。